需要が伸びている「介護施設」で働く看護師の仕事内容

看護師としての理想を叶えるために!

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利用者の健康管理を行う「介護施設」

利用者の健康管理を行う「介護施設」

少子高齢化が進む日本において近年大きく需要を伸ばしているのが介護施設です。医療機関と介護施設の違いは、介護施設はあくまで利用者が「生活をする場」である点ですね。そのため、医師が常駐していない施設も多く、その場合は看護師が医療処置を行うことになります。ただし治療を目的とはしていないので、医療行為よりも利用者の健康管理など非医療行為にあたる業務が中心となりますよ。

介護施設での主な仕事内容

上述の通り、医療行為だけでなく非医療行為も多いのが介護施設での仕事の特徴です。医療行為として行う機会が多いのは、「薬の管理や服薬介助」「インシュリン注射」「胃ろうなどの経管栄養」「たん吸引」「採血や点滴」「褥瘡ケア」「尿道カテーテルの処置」などですね。看護師が単独で行うことはなく、医師からの指示を受けた上で行います。
非医療行為とは、いわゆる日常生活のサポートです。利用者が健康的かつ安全に日常生活を送れるように様々なサポートを行います。具体的には「体温や血圧などのバイタルチェック」「口腔ケア」「爪切りや耳掃除」「軟膏などの塗布」「感染予防と拡大防止」などが挙げられますね。これらの業務は介護職員と一緒に進めていくことになるので連携が大切ですよ。

介護施設で働くメリット

介護施設で働くメリットとしてまず挙げられるのが、体力的な負担が比較的少ない点です。重い症状の病気を抱えていたり、容態が急変したりする患者が多い病院と比較すると、介護施設の利用者は容態の安定している人が多いので緊急対応を行う機会が少ないんですね。もし利用者の容態が悪化した場合には医師に報告したり病院への搬送手続きをしたりします。突然急患がくるようなことはなく、高度な医療処置を行う機会もないので、病院よりは負担が少ないといえますね。
ワークライフバランスを保ちやすい点もメリットとして挙げられます。夜勤のない施設も多く残業も少ないので、ライフスタイルに合わせて働くことができるでしょう。夜勤のある施設でも日勤と夜勤専従の看護師を分けて配置していることが多いようですね。
高齢者の数は年々増加しており、それに伴い介護を必要とする人の数も増加しています。今以上に介護施設の需要は伸び、そこで働く看護師の需要も伸びていくでしょう。

注意点もある

介護施設では看護業務より介護業務を行う機会が多くなるかもしれません。病院のように毎日医療行為に携わるわけではないので、看護師としてのスキルは鈍る可能性があります。そのため、最新の医療や看護に携わりたい人にとっては向いていないかもしれませんね。

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