キャリアビジョンとは今後のキャリアをどう歩んでいくかの見通しのことです。看護師は保障が手厚く安定している仕事ですが、それゆえキャリアビジョンを描きにくい部分もあります。安定した給与が得られて、一般職のように業績に左右されることもないため、自分がキャリアアップしていく姿をイメージしづらいんですね。また、激務で余裕がなく、勤務先の都合で部署異動が多い点もキャリアビジョンを描きにくい理由として挙げられます。
では、どのようにキャリアビジョンを描いていけばいいのでしょうか?患者の回復や安楽といった目標も大切ですが、看護師として自分がどのように成長していきたいのかを明確にすることが重要です。目標を定め、それをクリアできれば日々の業務にも充実感が生まれます。毎日同じ業務をしていても、キャリアビジョンがあるのとないのでは最終的な結果が大きく変わってきますよ。看護師のキャリアビジョンの描き方にはいくつかの方法があります。
日本の多くの病院ではクリニカルラダーシステムが導入されています。勤務年数に応じて求められる能力が段階的に設定されており、自分が勤務する病院においてどの程度のスキルが必要なのかを確認できます。まだ経験年数が浅い看護師は、まずは勤務先のクリニカルラダーを確認し、自分の立ち位置やこれから自分に求められる能力を把握するところから始めましょうね。
興味のある分野や理想とする看護師像がありながらも、今の職場では実現が難しいケースもあるでしょう。しかし、どのような現場でもこれまでの経験が無駄になることはありません。キャリアビジョンを描くにあたり、必ず何かしら活かせる部分があるはずですよ。また、キャリアビジョンを踏まえて現在の業務に意味づけすることで、自分のポジションや必要な姿勢を再確認できます。
自分の描いたキャリアビジョンと現状に大きなギャップを感じている人も少なくないでしょう。その場合は、理想に基づいて今の環境を改善する必要があります。熱意を持って取り組むことで、周囲が協力してくれる可能性もあります。しかし、自分の力だけで現状を打破するのが難しいケースもあるでしょう。その際は思い切って転職する手もありますよ。現状に不満を持ち、それを周囲に伝えるだけでは状況は変わりません。大切なのは建設的な意見を交わせる仲間を作ることです。それが叶わないのであれば、環境を変えればいいのです。
キャリアビジョンを持つことで仕事にやりがいが生まれ、自然とスキルアップにつながります。それが結果的に質の高い看護の提供につながり、職場や患者にとってもプラスになるのです。
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自分の人生は自分で決めてください。失敗して後悔することもあるかもしれませんが、それを含めて人生なのです。勝手な価値観を押しつけてくる人は上手くかわしながら、自分の信念を大切にしていきましょう。
介護施設では医療行為だけでなく非医療行為をする機会も多いです。利用者の日常生活をサポートし、健康的な生活を送れるようにケアしていきます。体力的な負担が少ないので働きやすいというメリットがありますよ。